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ACCS、同社Webサイトから個人情報を引き出した男性に損害賠償訴訟


27日、東京都内で開かれたACCSの通常総会後に、記者会見した久保田専務理事
 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は27日、同協会が運営するWebサイト「著作権・プライバシー相談室〜ASKACCS」から個人情報約1,200件を引き出した国立大学研究員の男性を相手取り、損害賠償訴訟を起こしたと発表した。

 男性は引き出した個人情報のうちの一部を、2003年11月に開催されたセキュリティ関連のイベントで公開。今年1月末には、そこで使われたプレゼンテーション資料がインターネット上の掲示板で流出していたことが確認されている。

 今回の訴訟では、個人情報の流出により業務が妨害され、信用が傷つけられたとして、ACCSが500万円の損害賠償と107万1,000円の弁護士費用を求めると同時に、プレゼンテーション資料で個人情報が公開された3人がともに原告となっている。請求額は1人あたり損害賠償30万円と弁護士費用15万5,400円で、総額743万7,200円となる。

 ACCSの久保田裕専務理事は訴訟に踏み切った理由について、「被告に社会的な制裁を加えようとしているわけではない」と説明。今後、このようなプライバシー侵害につながる行為が二度と起きないよう広く呼びかけるためであることを強調した。ACCSでは、「インターネット技術のセキュリティ問題を指摘する行為を否定するものではない。しかし今回、被告が“脆弱性の指摘”の名の下に行なった行為は、セキュリティ技術が保護する対象のひとつである個人情報を不正に入手し、公衆に対してその手法と個人情報自体を公開するという手法をとっている。当協会は、このような方法を断じて認めることはできない」としている。

 なお、今のところプレゼンテーション以外の個人情報の流出は確認されていないとしながらも、もしそのようなことがあれば、原告がさらに増える可能性もあるという。また、1月末に2ちゃんねるの「アップローダー」に資料を公開した人物についても、現在プロバイダーに対してログの開示請求手続きに着手しており、身元を特定した後に、しかるべき措置をとるとしている。


関連情報

URL
  「ASKACCS」個人情報流出事件に関する訴訟の提起について
  http://www.askaccs.ne.jp/

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( 永沢 茂 )
2004/02/27 17:48

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