シマンテックは9日、2004年2月における月間「ウイルス被害ランキング」と「脆弱性ランキング」を発表した。ウイルス被害の1位は、国内、ワールドワイドともにウイルス「Mydoom」が1位だった。
2月の国内ウイルス被害ランキングは、1位がMydoomで300件、2位がBugbearで182件、3位がRedlofで139件だった。前月1位、2位だったBubearとMydoomの順位が入れ替わる形となった。
ワールドワイドの被害ランキングでは、1位がMydoomで12,439件、2位がGobot.Genで7,646件、3位がNetsky.Bの7,273件と続いた。被害件数を見てみると、1位のMydoomの報告件数が、2位のGobot.Genや3位Netsky.Bの2倍近いことがわかる。
シマンテックの星澤裕二氏は2月の考察の中で、NetskyやBagle、Mydoom、Welchiaなど、危険度の高いウイルスによる報告件数が増加していると指摘。特にWelchia以外の3種類は、メールの添付ファイルを開かなければ感染しない単純なタイプだが、件名が「Hi」や「Warning」「re:」など一般的に使われることが多い単語だったために、“うっかり”開いてしまうユーザーが多かったと分析した。
2月では、不正アクセスランキングに代わり、「新たに発見された脆弱性ランキング」が発表された。このランキングは、脆弱性の「影響度」や「リモートから実行可能か」などを評価したもの。ランキング1位は、WindowsのASN.1 Libraryに関する脆弱性を狙った攻撃である「Microsoft Windows ASN.1 Library Bit String Processing Integer Handling Vulnerability」だった。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
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( 大津 心 )
2004/03/09 19:19
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