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NTT Com、「m2m-x」を使ったネット家電接続サービスを展示


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は12日、東京都千代田区のIPv6ショールーム「GALLERIA v6」において、同社が開発を進めている「m2m-x」技術によるネット家電接続サービスの説明会を開催した。

 m2m-xは家庭内の機器などに外部からアクセスする際に用いるプロトコルで、通信はIPv6とIPSecによりセキュリティを確保し、接続の認証にはIP電話で用いられているSIPを利用することで、家庭内ネットワークを利用してもいいユーザーを特定する仕組み。

 会場ではm2m-xの利用例として、m2m-xを使ったVPNソフトウェア、ソニーのPS2によるテレビ電話、タカラが発表している「IPv6糸電話」、ホームセキュリティシステム、ホワイトボードを共有するテレビ会議システムなどが紹介された。

 いずれの展示内容も、家庭内に設置したm2m-x対応ルータを経由して、機器どうしが直接接続を行なうもので、通信相手はメールアドレスや電話番号などを利用したSIPアドレスを指定する形となる。通信はISPに設置する「m2m-xマネジメントサーバ」によって管理し、認証やID管理も各ISPが行なうことで、不正な利用を防止する仕組みとなっている。

 今回紹介された展示内容は、2月に開催された「IPv6 Business Summit 2004」と同じものだが、NTT Comでは現在さらに多くのメーカーとの協力を進めており、今年度中にはいくつかの試験サービスを提供していきたいという見通しを語った。


m2m-xを利用したホームセキュリティの例。自宅のサーバーに携帯電話からアクセスして、施錠や戸締まりを確認できる

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( 三柳英樹 )
2004/03/12 18:54

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