レッド・シェリフとビデオリサーチインタラクティブは30日、2003年10~12月のECサイト評価値「RedSheriff Index」を発表した。トップページを見ただけでユーザーがサイトを離れてしまった割合を表わす「トップページ離脱率」が増加する傾向が見られた。
RedSheriff Indexは、同社顧客の数十サイト(ユニークユーザー数300万~400万人)におけるすべてのアクセスを対象として集計したもの。トップページ離脱率のほか、一度は商品を選んだものの買い物を途中で止めてしまった割合を表わす「ショッピングカート放棄率」、全訪問者のうちで実際に商品を購入した人の割合を表わす「顧客コンバージョンレイト」、月をまたいで訪問した割合を表わす「リピート率」の4つの指標をまとめている。
今回発表された10~12月のトップページ離脱率は26.5%で、7~9月の21.7%から4.8%増加している。この傾向について、レッド・シェリフのシニアアナリストである高野正臣氏は、ECサイトの専用検索エンジンなどにより、トップページを経由せずに商品ページへ直接アクセスできるようになってきたことが背景にあると指摘。必ずしもトップページが起点ではなくなっていることから、企業は「トップページ至上主義の考えを改め、トップページ以下の階層でもトップページと同じ重み付けをして作ることを考えていかなければならない」としている。しかしながらその一方で、トップページを起点とするユーザー層の目的をふまえ、トップページには「道しるべ」としての位置づけがさらに強固になるとも述べている。
なお、ショッピングカート放棄率は2.2%減少の64.9%、顧客コンバージョンレイトは0.1%増加の3.6%、リピート率は2.3%減少の17.1%だった。
関連情報
■URL
レッド・シェリフ
http://www.redsheriff.com/jp2/
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・ ショッピングカートを途中で放棄する人が67.1%~レッド・シェリフ調査(2003/12/09)
( 永沢 茂 )
2004/03/30 18:12
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