日本ネットワークアソシエイツ(NAC)やソフォスは1日、2004年3月度のウイルスランキングを発表した。両社とも、ウイルス「Netsky.D」が1位だった。
NACのランキングは企業別で見ると、1位が「Netsky.D」で794件、2位が「Netsky.Q」で743件、3位が「Netsky.D.eml!exe」で455件、4位は「Netsky.C」で433件、5位は「Netsky.P」で420件と続き、上位5位がすべてウイルス「Netsky」の亜種で占められた。また、7位には「Netsky.Q@mm!zip」が318件で入っている。
また、マシン別の数値では、Netsky.Qが検知数5,014件で1位、Nachi.Bが2,389件で2位、Netsky.Q@mm!zipが2,216件で3位となった。このことからNACでは、Netsky亜種の中でも3月29日に発生したNetsky.Qの国内感染が著しいと指摘。同社製品を一元管理するデータセンタによれば、Netsky.Qを検知した企業数は1,061社、マシン数は9,579台に上るとして警告した。
一方、ソフォスのランキングでは、1位がNACと同じくNetsky.Dで30.2%、2位がNetsky.Bで12.3%、3位はNetsky.Cで11.7%となっており、上位3位までをNetsky亜種が占めた。以下、4位がBagle.Cで3.5%、5位がNetsky.Jで3.5%だった。Netsky亜種をすべて含めると、ソフォスに寄せられた報告の60%を占めているという。
NACの技術統括部長加藤義宏氏は、「2月後半からのこの亜種の発生ぶりは過去に例のないすさまじさで、その発生内容を見ると当初より多くの亜種が発生している。今後数週間の間、さらなる亜種の発生に備えた方が良さそうだ」とコメントした。
関連情報
■URL
NAC
http://www.nai.com/japan/security/
ソフォス
http://www.sophos.co.jp/
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( 大津 心 )
2004/04/01 19:55
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