Microsoftは、独ニーダーザクセン州で7日(欧州中央時間)、ウイルス「Sasser」の作者が警察当局に逮捕されたと発表した。
逮捕されたのは、独ローテンブルク出身の18歳の学生。ニーダーザクセン州の州警察庁長官によれば、Microsoftの独法人と州警察との連携がうまくいったことによって、1週間という短期の間に容疑者を逮捕することができたとしている。
Microsoftによれば、Sasserの作者と思われる人物に関する情報が、5月5日にMicrosoftの独法人に寄せられていたという。一方、Microsoftの専門家がSasserのソースコードを解析した結果から、その情報が信頼できるものであることが判明するとともに、Sasserの作者がNetsky亜種の作者であることもわかった。
独警察の調べによると、この学生は自作PCを用いてSasserを作成したが、作成のきっかけとなったのはウイルス対策ソフトのプログラミングの過程だという。Mydoomなどのウイルスに対応するソフトのプログラミングが、皮肉にも新たなウイルスの誕生につながってしまったようだ。取り調べの後、学生は釈放されたという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独語)
http://www.microsoft.com/germany/ms/presseservice/meldungen.asp?ID=531121
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・ “接続しているだけで感染する”Blasterタイプのウイルス「Sasser」発生(2004/05/03)
( Gana Hiyoshi )
2004/05/10 12:27
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