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ACCS、office氏に掲示板を毎日監視するよう義務づける仮処分申請


 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は20日、同社の運営するWebサイト「著作権・プライバシー相談室〜ASKACCS」から個人情報を不正に入手した元京都大学研究員(office氏)に対し、その個人情報がインターネット上で二次流出していないか監視することを義務づける仮処分を京都地方裁判所に申し立てたと発表した。

 ACCSは申し立てにおいて、office氏に対し、ASKACCSから入手した個人情報約1,200件やその一部が含まれたPowerPointファイルが掲示板に掲載されたり、ファイル交換ソフトで流通していないかどうかを、今後1年間にわたって1日1回以上チェックすることを求めている。さらに発見した場合には、掲示板の管理者に個人情報の削除を依頼するとともに、ファイル交換ソフトの場合も含めて発信者を特定するための情報収集を行なうこと、チェック結果を月に1回ACCSに報告することをあわせて求めている。

 PowerPointファイルは、2003年11月に開かれたセキュリティ関連イベント「A.D.2003」において、office氏がASKACCSのセキュリティホールを紹介する際にプレゼンテーションの資料として使われたもので、会場内でダウンロード配布されていた。今年1月末には、それが一時2ちゃんねるのアップローダに掲載されていたのが確認されている。3月には、office氏の手法をまねてASKACCSに不正アクセスしたというイベントの参加者3人も書類送検されている。

 ACCSではすでに2月、PowerPointファイルに個人情報が記載されていた4人のうちの3人とともにoffice氏を相手取って損害賠償訴訟を起こしている。これに対して今回の仮処分申し立ては、「法律上、インターネット監視義務を明文で認めた規定はないが、損害賠償だけでは本当の解決にならない」として、「金銭による解決以外の方策を求めたもの」だとしている。

 なお、ACCSでは個人情報流出が発覚した2003年11月以降、インターネット上の監視を継続しているほか、A.D.2003の主催団体であるA.D.200X実行委員会でも監視を行ない、個人情報の拡散防止に務めている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.askaccs.ne.jp/security_2003.html

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( 永沢 茂 )
2004/05/20 16:35

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