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BTbotの検索結果例
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P2Pネットワーク「BitTorrent」で流通しているファイルを検索できるサーチエンジン「BTbot」のベータ版が現在公開されている。目的のファイルが存在するかどうかをすぐに判断できる非常に便利なサービスだ。
BitTorrentは非匿名のP2Pネットワークで、巨大なファイルを高速にダウンロードすることを目的に開発されている。そのため最近ではLindowsやFedora ProjectなどのOS、オープンソースプロジェクト、ゲームの体験版などが多く流通している。P2Pネットワークを使用するため、巨大なファイルであっても配信する側の回線に大きな帯域を必要とせず、しかも多くの人が利用すればするほど高速にダウンロードできるというメリットがある。その一方で、非匿名であるため、配布に荷担しているクライアントの情報が容易にわかるにも関わらず、映画などが違法に流通している実態も問題になっている。
BitTorrentネットワークに対応したクライアントは、公式のBitTorrentクライアント以外にも多数あり、それらのクライアントに拡張子「.torrent」で終わるURLを読み込ませると、BitTorrentネットワークからのダウンロードが始まるようになっている。
ベータ版が公開されているBTbotは、キーワード検索の結果として「.torrent」で終わるURLを表示する。このURLをコピーして自分のBitTorrentクライアントに読み込ませることで、自分の望むファイルを入手できる。また、巨大なファイル配布したい場合には、BTbotにURLを登録することによってBitTorrentネットワークでの配布を効率化することもできる。
なお、BTbotは実験段階にあるため、すべての検索がうまくいくわけではない。開発者は、さらなる改良のためのフィードバックを求めている。
関連情報
■URL
BTbot(英文)
http://www.btbot.com/
BitTorrentの公式サイト(英文)
http://bitconjurer.org/BitTorrent/
■関連記事
・ 米Lindows、P2PでダウンロードすればLindowsOSを半額に(2004/03/05)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/08 12:56
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