シマンテックは8日、2004年5月における月間「ウイルス報告件数ランキング」を発表した。これは5月1日から31日までに、Symantec Security Responseに寄せられた報告を基に作成されたもの。
5月の国内における「月間ウイルス報告件数ランキング」では、前月に引き続きウイルス「Gaobot」が704件(前月487件)が1位となった。2位はSasser.Cで400件、3位がRedlof.Aで251件(同248件)、4位がNetsky.Dで217件(同333件)、5位がNetsky.Pで171件(同247件)と続いた。Gaobotが前月比で約45%増となったほか、Netsky亜種の報告件数が減少しているのが特徴だ。
ワールドワイドでは、1位がSasser.Cで25,947件、2位がGaobotで16,378件、3位がNetsky.Pで4,838件、4位がBagle.Mで3,917件、5位がNetsky.Yで3,769件となった。国内の1位と2位が逆となっているほかは、特に変化がなかった。
Symantec Security Responseの星澤裕二氏は、5月の特徴として4月30日に発生したSasserを分析。5月後半になって報告件数が半減してきたものの、まだ安全ではないと警告している。
また、5月12日に発見したMac OS向けのウイルスや、5月26に発見された64bit版Windowsに感染するウイルスなどが登場したことから、32bit版Windows以外を利用しているユーザーであっても、警戒を怠らないように警告している。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
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( 大津 心 )
2004/06/08 15:32
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