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IFPI、違法ファイル交換に対する国際的キャンペーンの成果を発表 |
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国際レコード産業連盟（IFPI）は8日、違法ファイル交換抑止のための国際的キャンペーンの成果を発表した。インターネット上の違法な音楽ファイルは、2003年6月の約11億ファイルから2004年1月には約8億ファイルに減少し、ヨーロッパ各国では約70％の人が許可を受けないファイル交換は違法という認識を持っているという調査結果を示した。 IFPIは、2004年3月にデンマーク、ドイツ、イタリア、カナダに在住する247人に対して、違法に音楽ファイルを交換したとして提訴している。こうした活動により、フランス、英国、デンマーク、ドイツでIFPIが行なった調査によれば、約70％の人が許可を得ていない音楽ファイルの交換は違法であると認識している結果となっている。また、別の機関が行なった調査によれば、フランスで無許可のファイル交換が違法だと認識している人の割合は、2004年1月には59％だったものが、2004年5月には73％に上昇しているという。 政府機関の動向としては、フランス政府が違法な音楽ファイル交換の抑制活動に対する支援を表明し、オンライン海賊版の抑制と合法的に音楽ファイルを提供するWebサイトの開発を促進するアクションプランを示している。また、イタリア政府も5月に、違法なファイル交換を有罪とする新しい強力な法律を採用したことで、音楽業界の活動を支援している。 インターネット上で交換される、許可を得ていない音楽ファイルの総数に関する調査では、2003年6月には約11億ファイルに達していたものが、2004年1月には約8億ファイルに減少した。一方、合法的なオンラインの音楽サイトの利用は急増しており、ヨーロッパの事業者「OD2」の調査によれば、2004年5月だけでダウンロード数は27％も上昇したとしている。 違法なファイル交換を行なっていたユーザーに対する訴訟については、デンマークでは17人が平均して3,000ユーロを賠償金として支払うことで合意し、23人が賠償金額について交渉中だという。また、ドイツやイタリア、米国などでも賠償金を支払うことで和解が成立しているケースが増加した。IFPIでは、こうした訴訟は効果を上げており、数カ月以内に他の国でも新たな訴訟を起こす予定があると警告している。 関連情報 ■URL ニュースリリース（英文） http://www.ifpi.org/site-content/press/20040608.html ■関連記事 ・ 国際レコード産業連盟、欧州とカナダの247人を違法ファイル交換で提訴（2004/03/31）
（ 三柳英樹 ）
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