富士通など11社は21日、複数メーカーによる無線LAN環境下でのVoIP共同実験(VoWLAN共同実験)を実施し、「実用レベルでの稼働に成功した」と発表した。参加企業は、富士通、富士通アイ・ネットワークシステムズ、アクセンス・テクノロジー、アルバワイヤレスネットワークス、東京エレクトロン、東陽テクニカ、日商エレクトロニクス、ネットツーコム、ネットマークス、日立電線、マクニカネットワークスの11社。
VoWLAN(Voice over Wireless local Area Network)共同実験とは、実験に参加する各社が、無線LANスイッチや無線LANによるIP電話端末、認証サーバー、VoIP呼制御サーバー、無線LAN測定器などを持ち寄り、それぞれの相互接続試験や通信特性の検証を行なうというもの。無線LANやVoIP関連機器の相互接続や、システム最適化のノウハウを蓄積することなどを目的に、2004年5月から6月11日まで実施された。無線LANによるIP電話端末では、富士通製「Pocket LOOX」やネットツーコム製「SIP-Wi600」、日立電線製「WIP-5000」などの相互接続実験も行なわれた。
富士通では、「今回の実験で、VoWLAN関連機器の相互接続性や、認証・暗号化パラメーター、スケーラビリティ、QoSなどのシステム設計に必要な最適化要件を確認できた」とし、「企業内ネットワークに、無線LAN製品がさらに導入しやすくなるだろう」としている。
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実験概要
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■URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/06/21.html
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( 鷹木 創 )
2004/06/21 15:00
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