松下電器産業は、最高物理速度270Mbpsのケーブルインターネット技術を用いた実証実験で、実使用環境で100Mbpsを超える伝送速度を実現したと発表した。
今回行なわれた実験は、可能な米Entropic Communicationsの技術「c.LINK」を採用したもの。c.LINKでは上下とも同一の周波数を用いた双方向通信が可能なため、既存の同軸ケーブルをそのまま利用できる点が特徴だという。
、松下電器産業は、2004年4月から6月までの2カ月間に渡って関西ケーブルネット(KCAN)と共同で実証実験を実施。ケーブルテレビ局から集合住宅までを光ファイバで接続、構内は既存の同軸ケーブル上でC.LINK信号を多重することで実使用環境100Mbpsを実現したという。
実証実験では部屋ごとのデータ伝送のほかホームネットワーク利用についても動作テストを実施、HD品質の動画が安定して伝送できることが確認された。松下電器産業では、6月23日より東京・ビッグサイトで開催されるイベント「ケーブルテレビ2004」でこの技術を用いた展示を実施する。
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実証実験のシステム構成イメージ
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関連情報
■URL
松下電器産業
http://matsushita.co.jp/
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( 甲斐祐樹 )
2004/06/21 16:01
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