ネットレイティングスは21日、2004年5月の月間インターネット利用動向調査の結果を発表した。ゴールデンウィーク期間中の映画検索や座席予約サービスの利用、6月公開の大型映画キャンペーンの影響により、シネマコンプレックスや映画配給会社などの映画関連サイトの利用者数が大きく増加している。
調査によれば、シネマコンプレックス(複数の映画館により構成される複合型映画館)のWebサイトでは、事前に座席を予約できるサービスの利用が増えたことにより、5月のサイト利用者数はワーナーマイカルが前月比36%増、TOHOシネマズが前月比115%増となったとしている。
配給会社では、20世紀フォックスが6月公開の「デイ・アフター・トゥモロー」について、複数のポータルサイトで大規模キャンペーンを展開したことにより、前月比146%増の約56万人を集めている。一方、ワーナーブラザースも6月公開の「ハリーポッター」第3作のキャンペーンにより利用者数は前月比88%増となっており、ワーナーブラザース全体の訪問者の50%以上がハリーポッター関連サイトで占められているという。
また、Yahoo! JAPANとのタイアップ企画となった、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(5月8日公開)のキャンペーンサイトは、5月の利用者数が約126万人に達し、単一の映画コンテンツとしては記録的なアクセスを集めたという。特に女性と若年層の利用者が多く、構成比では10代以下によるページビューが全体の40%近くを占めている。
この結果について、ネットレイティングスの代表取締役兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「ロードショー映画の予告編はブロードバンドコンテンツとしては以前から人気だったが、最近では話題映画を中心にバナー広告やポータルサイトとの連携など、プロモーションが大型化する傾向が見られる。映画公開後、数カ月でDVDが発売されることもあり、映画情報へのニーズが高まっている。今後は、『allcinema ONLINE』のような、映画データベースやレビューサイトなどへの注目も高まるだろう」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/0621_2004newsrelease_J.pdf
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( 三柳英樹 )
2004/06/21 19:31
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