インターコムは5日、MPEG2データを途中までデコードし、その状態からエンコードすることによって、処理時間を大幅に短縮できるソフトウェア「MPEG2トランスコーディングエンジン」を開発したと発表した。
MPEG2トランスコーディングエンジンは、MPEG2画像の画質をあまり落とさずに再圧縮できるソフトウェア。PC内に保存している映像データなどを再圧縮することによって、容量を減らすために利用する。同エンジンでは、同社が開発した独自データ圧縮技術「ダイナミック指数演算方式」を採用している点が特徴だ。
従来は、MPEG2データを無圧縮状態まで完全にデコードし、その後に再度目的のサイズにエンコードし直していた。一方、MPEG2トランスコーディングエンジンでは、MPEG2データを途中までデコードし、その状態から目的のサイズにあわせたエンコードをし直すため、途中の処理作業を短縮できたとしている。
インターコムがこのエンジンのテストを実施したところ、60分4.3GBのMPEG2データを50%の圧縮率で変換出力するのに要した時間は12分26秒だったという。その際のPCは、Pentium4 3GHz、メモリ512MBのWindows XPマシンを使用している。
インターコムでは、MPEG2トランスコーディングエンジンをパッケージ化し、テレビ機能を搭載したPCなどへOEM供給していくほか、同社のDVDユーティリティソフトへも収録したいとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.intercom.co.jp/news/release/040702_zcopy.html
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( 大津 心 )
2004/07/05 14:27
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