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AirLocation Tagの試作品。バッテリー容量低下などを警告するLEDが付いている
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日立製作所は20日、IEEE 802.11bに準拠した位置検知専用の無線LANタグ「AirLocation Tag」を開発したと発表した。自動車や物流コンテナ、作業員などの位置管理を想定しており、9月に製品化する予定だ。
日立ではすでに昨年11月、倉庫内などに位置検知専用の無線LANアクセスポイントを設置することで、無線LAN端末の位置を誤差1~3mで検知可能なシステム「日立AirLocation」を製品化している。GPSやPHSよりも精度が高く、ノートPCやPDAなどIEEE 802.11b準拠の無線LAN端末であれば端末側に特別なソフト不要で位置を検知できるのが特徴だったが、これらの端末を荷物そのものや作業員に個々に取り付けるのには難があった。
今回開発したAirLocation Tagは、大きさが60×40×20mm(縦×横×厚さ)程度で重さがが100g程度、最長で5年のバッテリー寿命を実現した。また、振動センサーを搭載しており、タグが移動した時だけ位置を検知できるようになっている。無線伝送距離は50~100mで、価格は検討中。大規模自動車販売店での展示車両の管理や、工場における作業員の工程・業務管理に活用可能だという。さらに今後は、通学児童や建設工事現場などでの安全管理に有効な「緊急通知ボタン」を搭載した製品も検討する。
なお、日立AirLocationの新バージョンとなる「日立AirLocation ver.1.5」も20日から販売される。アンテナ2本のダイバーシティ方式によるアクセスポイントと、これに対応した位置検知エンジンにより精度が約30%向上するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/07/0720.html
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・ 日立、無線LANを誤差1~3mで位置検索できる「日立AirLocation」(2003/11/19)
( 永沢 茂 )
2004/07/20 17:38
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