KDDIは26日、光ファイバをアクセス回線とした法人向けのIP電話サービス「KDDI光ダイレクト」を10月18日より提供すると発表した。IP電話用の「050番号」ではなく、現在利用中の「0AB~J番号」で利用でき、既存の電話機もそのまま活用できるのが特徴。当初のサービスエリアは全国21都道府県の一部となっており、8月2日より申込の受付を開始する。
光ダイレクトでは、KDDIがレンタル提供するアダプタを企業の既存のPBXに接続することで、光ファイバ回線経由で光ダイレクトの基幹IPネットワークに接続する仕組み。既存の電話機を流用しながらIP電話化することが可能で、基本料金や通話料金を低廉化できるという。光ダイレクト同士やKDDIの法人向けIPフォンとは通話料金が無料になるほか、一般加入電話へは3分8.4円、携帯電話へは1分18.9円、PHSへは1通話10.5円+1分10.5円で通話できる。なお、KDDIフリーコールの着信回線としても利用できるが、110番や119番などの緊急通話は利用できない。
基本料金はIP電話8チャンネルにつき月額21,000円で、アダプタ(8チャンネル用)のレンタル料が1台につき月額4,200円となっている。基本料金には電話番号1個の利用料金が含まれており、1番号につき月額105円で追加可能だ。また、チャンネルも1チャンネルにつき月額1,260円で追加可能だが、この場合は利用チャンネル数に応じてアダプタを増設する必要がある。このほか初期費用として、工事費が光ファイバ1回線につき52,500円、アダプタ工事費が1台につき39,900円必要となる。KDDIによれば、電話回線を8回線から数十回線利用している企業で光ダイレクトを導入するメリットがあるとしている。
IP電話に加えて、同じ光ファイバ回線を利用した最大100Mbpsのインターネット接続サービスも併用することが可能だ。料金は配布するIPアドレス数によって異なり、月額31,500円(IPアドレス8個)からとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0726/index.html
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( 永沢 茂 )
2004/07/26 18:03
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