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NTTデータの第1四半期決算、売上高は1,950億円、純利益は74億円


連結業績のハイライト。各項目とも前年同期よりも増額

NTTデータ取締役財務部長の井上裕生氏
 NTTデータは2日、2005年3月期における第1四半期の決算を発表した。売上高は1,950億円(前年同期比17%増)で営業利益は110億円(同4%増)、経常利益は114億円(同19%増)と前年比ではいずれも増額。当期純利益でも74億円(同51%増)の黒字を確保した。

 売上の分野別内訳では、地方自治体や官公庁など公共分野への売上が894億円と全体の46%を占めた。次いで金融分野が555億円(28%)、その他の法人分野が327億円(17%)と続く。業務のセグメント別売上では、SI事業が1,582億円と全体の74%に達した。「ペイジー」によるマルチペイメントサービスや、ブログサービス「Doblog」などを含むNW(ネットワーク)事業は139億円(7%)に止まっている。

 売上高が前年を17%も上回る増加を見せたことについて、NTTデータ取締役財務部長の井上裕生氏は、「公共分野で200億円規模の一括払いがあったことと、連結対象の会社が増えたことが原因だ」とコメント。なお、経常利益には、「今まで投資していた企業の株を売却した際の利益も含んでいる」とした。

 このほか、原価率や販売管理費などにも言及。原価率は前年同期比の71.5%に比べて75.4%と若干増加した一方、販売管理費は前年同期比の22.1%に比べて18.9%と減少。ただし、金額ベースでは販売管理費は前年同期より1億円増加して368億円となっている。また、受注高に関しては前年同期の2,926億円から2,307億円に減少。分野別受注高でも公共分野の売上が前年同期の1,486億円から784億円に減少している。

 井上氏は、「受注高は前年に比べて大幅に減少したが、当初の予定範囲内。通期決算には影響しない」という。今後は法人向け事業を強化するとして、Linuxなどオープンソースソフトウェアを利用した基幹システムの構築に向けて8月1日に設立した「オープンソース開発センタ」や、開発ノウハウを集約する新会社「NTTデータクイック」を活用するとしている。


原価率と販売管理費 受注高は減少傾向

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URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdata.co.jp/release/2004/080203.html

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( 鷹木 創 )
2004/08/02 18:04

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