マカフィーは6日、2004年8月度のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。8月は、Mydoomの亜種「Mydoom.s」がアジアを中心に発生し、日本でも多くの検知報告が寄せられたほか、前月に引き続きトロイの木馬型ウイルスによる被害が増加している。
企業からのウイルス届出件数のランキングは、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の1,199件、2位が「Exploit-ByteVerify」の788件、3位が「W32/Netsky.p@MM」の640件となっており、1位から3位までは前月と同じウイルスが上位を占めている。以下10位までは、4位の「W32/Netsky.p@MM」と7位の「W32/Mydoom.s@MM」を除いては、すべてトロイの木馬型ウイルスとなっている。
ウイルスを検知したマシン数のランキングでは、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の3,195件、2位が「W32/Mydoom.s@MM」の2,166件、3位が「Exploit-ByteVerify」の1,756件となり、8月に発生したMydoom.sの急速な流行が目立つ結果となっている。
マカフィーの技術統括部長を務める加藤義宏氏は、「8月も危険度“中”のNetskyeやMydoomの亜種が依然として報告されている。Mydoom.sは添付ファイルを開かない限り感染しないので、比較的多くの人がクリックしたようだ。Exploit-MhtRedir.genに代表されるトロイの木馬は世界的にもこの半年で増加の傾向にあり、この種のアタックを含むトロイの木馬に対する有効策はマイクロソフトの修正情報を着実に適用することだ」と呼びかけている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 三柳英樹 )
2004/09/06 17:44
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