ネットアークは7日、P2Pソフトやブログによるコンテンツの伝播能力を競うコンテスト「バイラル・チャレンジ!」の結果を発表した。優勝者は、1カ月間で2,000人近くに対して、インターネットを通じた“口コミ”によりコンテンツを流通させたという。
コンテストは、ロックバンド「MYST.」の楽曲ファイルを1カ月間でどれだけ多くの人に伝播させられるかを競うもの。ファイルを受け取ったユーザーが実際に楽曲を再生すると、配信元となったコンテスト参加者のIDと、ファイルを開いたユーザーのIPアドレスや日時などのデータがコンテスト事務局のサーバーに転送される仕組みだ。ファイルの流通は、P2Pソフト、ブログや掲示板などのWebサイトによる配信、メールやインスタントメッセンジャーによるファイル転送などを想定している。
コンテストは9月1日から30日まで実施され、64人が参加。優勝者から伝搬したファイルが、1,984人(IPアドレス)に実際に開いてもらえたことが確認された。以下、2位が1,305人、3位が277人となっている。範囲も日本だけでなく米国、中国、台湾、香港、韓国、ロシア、フランス、イタリアなどに及んでおり、最終的に楽曲ファイルは4,093人に流通。12,962回(1人平均3回以上)視聴されたという。ネットアークでは、「バナー広告に置き換えれば、1カ月間に1万回以上もクリックされただけではなく、実際に“聞く”というアクションがなされたことになる。これは、インターネットというメディアにおける口コミ力を裏付ける結果だ」と説明している。
ファイルの入手経路については、Webサイトが70%強と多くを占め、P2Pソフトは約3%に止まった。この結果から、今回のようなインディーズや新人アーティストのプロモーションには、ブログや掲示板などの活用が効果的だとしている。なお、今回のコンテストでは、Winnyについては、意図しない権利侵害を及ぼす可能性があるとして禁止されていた。
|
口コミネットワークマップ
|
関連情報
■URL
「バイラル・チャレンジ!」結果発表
http://www.netarc.jp/viral-challenge/viral-event-result.html
■関連記事
・ ネットアーク、P2Pやブログのコンテンツ伝播能力を競うコンテスト(2004/08/23)
( 永沢 茂 )
2004/10/08 16:52
- ページの先頭へ-
|