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「2004年はNetskyの年」ソフォスが年間ウイルスランキング発表


 ソフォスは8日、2004年におけるウイルスの報告数をもとにまとめた「年間トップ10ウイルス・ランキング」を発表した。報告数の4分の1近くを占めたNetsky-Pがワースト1となったのをはじめ、Netsky亜種が10位までに合計5種ランクインした。ソフォスでは、「2004年はNetskyの年」だったと位置付けている。

 2004年における報告数のトップ10は、1位「W32/Netsky-P」(22.6%)、2位「W32/Zafi-B」(18.8%)、3位「W32/Sasser」(14.2%)、4位「W32/Netsky-B」(7.4%)、5位「W32/Netsky-D」(6.1%)、6位「 W32/Netsky-Z」(3.7%)、7位「W32/MyDoom-A」(2.4%)、8位「W32/Sober-I」(1.9%)、9位「W32/Netsky-C」(1.8%)、10位「W32/Bagle-AA」(1.6%)で、いずれも2004年に入って発生したウイルスだった。2004年にソフォスが検知した新種ウイルスは現在までに10,724件に達し、前年より51.8%増加しているという。

 Netskyのほか、大量メール送信型ウイルスであるZafi-Bも2位に入っている点について、ソフォスでは「ウイルス対策ベンダーによる対策が何カ月も前に出されているにも関わらず、Netsky-PやZafi-Bといったウイルスが未だに感染し続けていることは本当に驚き」「このようなワームに感染しているユーザーは、自分のPCのセキュリティに関して安心しきってしまっている」と厳しいコメントを寄せている。

 このほかソフォスでは、2005年におけるウイルスや迷惑メールの傾向について予測している。まず、依然としてWindowsをターゲットにしたウイルスの「圧倒的多数状態」が続くほか、新たなフィッシング詐欺により「オンラインバンキング盗難の波」が起きるという。一方、2004年にはSymbian OS搭載の携帯電話をターゲットにしたウイルス「Cabir」「Mosquito」「Skulls」が発見されたが、「概念実証」のためのプログラムで拡散はないと見ており、Windowsマシンのウイルスを今まで以上に警戒するようコメントしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/20041208yeartopten.html

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( 永沢 茂 )
2004/12/08 19:44

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