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Lycos Europeのスパムサイト攻撃スクリーンセーバーを装ったウイルス


 英Sophosは8日、スパムサイト攻撃機能を持ったLycos Europeのスクリーンセーバーを装ったトロイの木馬型ウイルス「Troj/Mdrop-IT」がメールで拡散しているとして警告した。

 Mdrop-ITは、メールの件名が「Be the first to fight spam with Lycos screen saver」で、「Lycos screensaver to fight spam.zip」というファイルが添付されている。この圧縮ファイルには、インドネシアのメールアドレスにメッセージを送信するキーロガープログラムが含まれている。一方、スクリーンセーバーのプログラムは、Lycos Europeのスクリーンセーバーを表示することはなく、スクリーンには何も映らないという。

 問題となっているスクリーンセーバーは、Lycos Europeが展開したとされる反スパムキャンペーン「MakeLoveNotSpam」のWebサイトで配布されていたもので、PCの空き時間を利用してスパム業者のサイトにDDoS攻撃を仕掛けるようになっていた。しかし、スパム業者に制裁を加えるためにこのような手段をとったことの是非については当然ながら論争に発展。英Netcraftの報告によれば、ターゲットとなっていたWebサイトの一部が1日にダウンしたことが観測されており、その後、配布が中止されていたという。

 Sophosの上級技術顧問であるGraham Cluley氏は、「Lycos Europeのスクリーンセーバーは非常に悪しきアイディアであり、現在それが取り下げられていることは喜ばしいことだ。しかしながら、この新しいトロイの木馬のような、頼まれもしないメールの添付ファイルを開く衝動をすべてのユーザーは抑えなければばらない」とコメントしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.sophos.com/virusinfo/articles/lycostrojan.html

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( 永沢 茂 )
2004/12/09 14:54

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