警察庁は11日、2004年1月から10月にかけての「振り込め詐欺」認知・検挙状況を発表した。なお、振り込め詐欺は、いわゆるオレオレ詐欺や架空請求詐欺(恐喝)、誘拐を偽装した恐喝、融資保証金詐欺を総称したもの。
発表によると、1月から10月における振り込め詐欺の認知件数は20,830件(うち既遂が15,997件)。検挙件数は1,050件、被害総額は222億583万6,947円となっている。
このうち、架空の事実を口実として金品をだまし取る架空請求詐欺(恐喝)事件は、2004年1月から10月に発生したもので認知件数が4,013件(うち既遂が3,931件)。検挙件数は235件で被害総額は40億7,555万3,303円となっている。
架空請求(詐欺)の形態では、使った覚えのない有料コンテンツの料金を請求する有料サイト利用料金名目がトップで2,049件。2位は借金返済・債権回収名目で1,596件となっている。被害者の男女比は男性57%、女性43%。うち男性20代以下が全体の24%、30代が15%を占め、若い男性の被害が目立つ。
なお、2004年1月から10月に発生した、いわゆるオレオレ詐欺事件の認知件数は12,424件(うち既遂が7,726件)で、2003年1月から12月までの認知件数6,504件(うち既遂が4,319件)と比べて約2倍に増加した。男女比は男性24%、女性76%と、女性の被害が過半数を占めた。
関連情報
■URL
「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について(PDF)
http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/oreore16-10.pdf
■関連記事
・ 2004年前半のオレオレ詐欺と架空請求の被害総額は100億円超~警察庁まとめ(2004/09/09)
( 増田 覚 )
2004/12/13 17:17
- ページの先頭へ-
|