電力線インターネットの持つ通信能力がDSLやCATVよりも上回る可能性があることを米研究者が指摘した。理想的な条件のもとで最大1Gbpsが可能だという。
研究を行なったのは米ペンシルベニア州立大学電子工学科のMohsen Kavehrad教授。「我々は新しい電力線モデルに基づいてコンピュータシミュレーションを行ない、理想的な条件のもとでは到達可能なビットレートが1kmあたり1Gbpsに近付くことを発見した」と説明している。これを用いれば、近隣住民が1軒あたり数百Mbpsで共有するインターネット接続サービスを提供できるかもしれない。なお、この結果は米国で使用されている電力線においてインピーダンスマッチングを行ない、条件を整えた上でのシミュレーションに基づいている。
ただしKavehrad教授は、電力ネットワークの接続状況によっては信号の反射が起こり、伝送能力の低下を招く可能性があることや、ビジネスを展開するためにはこうした技術的な問題を解決した上で電波の干渉問題などを解決する必要があることも同時に指摘している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.psu.edu/ur/2005/powerline.html
Mohsen Kavehrad教授のホームページ(英文)
http://www.ee.psu.edu/faculty/kavehrad/kavehrad1.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/01/06 13:24
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