NTT東日本は、「0AB~J」番号を利用したIP電話サービス「ひかり電話」の戸建て住宅向けサービスの申し込み受付とサービス提供を2月1日より開始する。提供はBフレッツ ハイパーファミリータイプ向けに行ない、月額料金は、1回線につき1番号を割り当てる「基本プラン」で525円。また、複数番号を利用できるプランの提供も予定しているという。
ひかり電話は、「0AB~J」形式の電話番号を利用し、同一設置場所で利用中の固定電話からの同番移行が可能なIP電話サービス。音声パケットを優先的に転送して遅延やパケットロスを防止することで固定電話相当の音声品質を確保しているほか、110番や119番などの緊急通報、フリーダイヤルへの通話も可能。キャッチホンやボイスワープ、ナンバー・ディスプレイなどの付加サービスも利用できる。NTT東日本およびNTT西日本では、Bフレッツ マンションタイプに対応した集合住宅向けのひかり電話を月額997.5円で提供している。
今回NTT東日本が提供開始する戸建て住宅向けひかり電話は、Bフレッツ ハイパーファミリータイプに対応したサービスとなる。サービス提供開始当初は、1回線につき1番号を割り当てるプラン「シングルチャンネルタイプ」のみを用意。今後、複数番号を割り当てるサービスや、多チャンネルを利用して複数のIP電話回線を割り当てるプランを提供開始する予定だという。複数回線プランの提供時期や提供回線数、月額料金などの詳細は未定。
料金は、初期費用として基本工事費1,050円、交換機工事費1,050円が必要だが、Bフレッツ ハイパーファミリータイプとの同時工事の際は、ひかり電話の初期費用は発生しない。このほか、付加サービスを利用する場合は1契約ごとに1,050円の工事費が、固定電話からの同番移行を行なう場合は1契約ごとに2,100円の工事費が発生する。
月額料金は基本使用料のみの「基本プラン」が525円で、4月以降は1,280円分の通話料を含む月額1,470円の「安心プラン」、4,800円分の通話料を含む月額4,095円の「もっと安心プラン」を用意する予定だという。このほか、レンタル提供されるひかり電話対応機器を設置する必要があるが、レンタル料は発生しない。
通話料金は、ひかり電話ユーザー間とNTT東西および他社を含めた固定電話向けが3分8.4円。他社IP電話サービス向けが3分10.92円~11.34円。携帯電話はNTTドコモ向けが1分17.85円、それ以外が1分19.95円。PHSは同一区域内への発信が1分10.5円、160km以内が45秒10.5円、160km超が36秒10.5円で、1通話ごと10.5円が加算される。また、国際電話は米国の場合で1分9円となる。
サービス提供は、2月1日より東京都の中央区や調布市、神奈川県の横浜市、千葉県の千葉市などで開始し、2月17日には東京都台東区や北区など、2月21日は北海道札幌市が提供対象エリアとなる予定。以降もサービス提供エリアを順次拡大する予定だという。
また、NTT西日本においては、ひかり電話の戸建て向け提供を4月頃より開始する予定としている。サービス提供は、大阪府大阪市や愛知県名古屋市、福岡県の北九州市や福岡市などNTT西日本エリアの政令指定都市の一部地域から開始する予定だという。
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「ひかり電話」サービスイメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0501/050126c.html
関連記事:NTT東日本、0AB~J番号の集合住宅向けIP電話のエリアを関東中心に拡大[BroadBand Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/8138.html
■関連記事
・ 総務省、NTT東西の戸建て向けIP電話を認可(2005/01/19)
・ NTT東西、「0AB~J」形式を利用した集合住宅向けIP電話サービス(2004/08/30)
( 大久保有規彦 )
2005/01/26 18:26
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