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ぷらら、迷惑メール対策でauとツーカー宛のメールにも送信規制


 ぷららは27日、迷惑メール対策として導入する「Outbound Port 25 Blocking」と呼ばれるメールの送信規制について、対象となるメールを拡大すると発表した。2月15日より、ぷららの会員からauおよびツーカーグループの携帯電話ユーザー宛に送信されるメールについても規制する。

 Outbound Port 25 Blockingとは、ISPのネットワークからインターネットに抜けるトラフィックについて、メール送信(SMTP)に使われる25番ポートを遮断するという手法。ISPの会員が独自メールサーバーを設置するなどして迷惑メールを大量送信する行為や、ウイルスに感染したPCからウイルスメールが自動送信されるのを抑制できるという。

 すでにぷららでは、ボーダフォン宛のメールについて規制することを発表しており、1月31日より実施に移される。今回、これにauおよびツーカー宛のメールも追加されるわけだ。これにより、ぷららの会員から3社の携帯電話ユーザー宛の送信は、ぷららが設置しているメールサーバー経由でのみ許可される。ぷららのメールサーバーを利用している会員は特に設定変更の必要はないが、独自メールサーバーを設置しているユーザーなどは規制後、3社ユーザー宛のメールが送信できなくなるため注意が必要だ。

 なお、ぷららのメールサーバーにはオープンウェーブシステムズの迷惑メール規制システム「Rate base spam control」が導入されており、携帯電話ユーザー宛のメールはこれを通過するようになっている。同システムが大量メール送信を検知すると、送信者を特定して以降の送信を規制するという。

 ぷららによると、Outbound Port 25 BlockingとRate base spam controlをあわせて運用することで、迷惑メールと分類されるメールの大量送信が始まってから最初の1%程度の段階で検知し、残りの99%を破棄するなどして対処できるとしている。

 ぷららでは現在、このほかの携帯電話キャリアやISPについても送信規制の対象とするための話し合いを進めているという。従来、ぷららのネットワークを悪用して迷惑メールが大量送信された場合、ぷららのドメインからのメールをまるごと受信許否されるなどして、大規模なメール遅延につながることもあったという。これに対してぷらら側で送信規制を行なえば、送信先ISPから一方的に受信許否されるようなことがなくなり、一部の迷惑メール送信者の行為によって一般のぷらら会員のメール送信に支障が出るのを防止できるとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.plala.or.jp/access/living/releases/nr05_jan/0050127.html

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( 永沢 茂 )
2005/01/27 19:01

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