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Blaster亜種作成の19歳に1年半の禁固刑「ゲームやチャットは禁止」


 米ワシントン州西地区の連邦地方検察局は現地時間の28日、Blaster.Bなどのウイルスを作成し、流布した罪でJeffrey Lee Parson被告(19歳)に対して、シアトルの米連邦地方裁判所が1年半の禁固刑などの実刑を言い渡したと発表した。

 Blaster.Bは、2003年秋に発生したワーム型ウイルスで、「www.t33kid.com」にアクセスして、windowsupdate.comへのDoS攻撃などの指示を受ける。Parson被告は2003年8月に、この「www.t33kid.com」というドメイン名を登録し、Blaster.Bを作成、流布した容疑で逮捕されていた。

 Parson被告は、裁判で自らがオリジナルのBlasterを元に、感染したPCにアクセスできる亜種のウイルスを作成したことを認めた。当時、Parson被告はおよそ50台のPCを前もってウイルス感染させ、感染したPCから他人のPCに感染を拡大させ、感染したPCはウイルスからの指示により、MicrosoftのWebサイトへ攻撃を開始した。検察官らの調査によれば、48,000台のPCがこのウイルスに感染したとしている。裁判では、1年半の禁固刑や100時間の社会奉仕活動が言い渡された。また、禁固刑の後は3年間にわたって監視下に置かれることになるという。

 判決を下したMarsha Pechman判事は、「被告は恐ろしい犯罪を行なった。ウイルスに感染被害にあったユーザーだけでなく、技術的な基盤にショックを与えた」と判決理由をコメント。また、被告の環境にも触れ、「ウイルスを流布した時、被告は18歳を迎える誕生日の3週間前だった。被告の両親は、彼の精神的な疾患とコンピュータ活動を監視し、導くことに失敗していた」と分析。Parson被告に対しては、コンピュータの使用を制限するために「他人とフェイストゥフェイスで社会奉仕活動を行なうべきだ」とし、「ビデオゲームやチャットは禁止。被告は匿名の友達を持つべきではなく、現実世界の友達を増やすべきだ」と述べた。さらに判事は、3年間の監視期間には、メンタルヘルスプログラムも組み込むことを強調した。


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URL
  米連邦地検のニュースリリース(英文)
  http://www.usdoj.gov/usao/waw/press_room/2005/jan/parson.htm

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( 鷹木 創 )
2005/01/31 20:57

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