トレンドマイクロは8日、サポートセンターに寄せられた被害件数をもとにした2005年1月度の「ウイルス感染被害レポート」を発表した。
1月の報告件数は3,610件で、12月の3,815件からわずかに減少した。報告件数の最も多かったウイルスは「TROJ_IESER.A」と「TROJ_AGENT」の147件で、以下は「TROJ_SMALL」の126件、「JAVA_BYTEVER.A」の120件、「WORM_NETSKY」の106件と続く。1位から5位までのウイルスは、Webサイトで感染する不正プログラムが占めている。1位のTROJ_IESER.Aは、トロイの木馬の一種で、他の不正プログラムのコンポーネントとして使用されるため、基本的に単体では動作しない。12月のランキングでは報告件数が7件だった。
新種ウイルスとしては、トロイの木馬型の「TROJ_MSLAGENT.A」が発見されている。こちらも、他の不正プログラムのコンポーネントの一部としてコンピュータに侵入するもので、特定のWebサイトに接続して他の不正プログラムのコンポーネントをダウンロードする機能を持っている。
トレンドマイクロでは、「悪質なWebサイトで配布される不正プログラムは、1つ1つが別のサイトからインストールされるケースは少なく、一度のアクセスで複数のプログラムが同時に侵入する。最近ではスパムメールに記載されたURLをうっかりクリックすると、こうした被害につながるケースが多いので、自分に関係ないと思われるメールには十分注意が必要」と注意を促している。
関連情報
■URL
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.com/jp/
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( 増田 覚 )
2005/02/08 14:55
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