NTT西日本は、現在集合住宅向けに提供しているIP電話サービス「ひかり電話」について、光ファイバ接続サービス「フレッツ・光プレミアム ファミリータイプ」のユーザーを対象に戸建て住宅向けにも5月中旬より提供を開始する。基本料金は、基本プランの場合で月額525円。
ひかり電話は、「0AB~J」番号を利用し、同一設置場所での加入電話からの同番移行にも対応したIP電話サービス。110番や119番などの緊急通報に対応するほか、キャッチホンやナンバー・ディスプレイなどの付加サービスも用意される。また、音声品質は、音声パケット信号を優先的に転送して遅延やパケット損失を防止することで、固定電話相当の品質を確保したという。
同サービスでは、基本料のみの「基本プラン」と、通話料を含んだ「安心プラン」「もっと安心プラン」の3プランが用意される。料金は基本プランが月額525円で、1,344円相当の通話料を含む「安心プラン」が月額1,470円、5,040円相当の通話料を含む「もっと安心プラン」が月額4,095円。また、集合住宅向けでも5月より同プラン体系が適用される。なお、集合住宅ではひかり電話対応機器使用料として月額315円が別途必要。
NTT東西のひかり電話や加入電話への通話料は3分8.4円だが、「安心プラン」「もっと安心プラン」では、無料通話分を超えた通話は3分7.56円の料金が適用される。また、他社IP電話サービスへは3分10.92円~11.34円、携帯電話へは1分17.85円~19.95円。PHSは区域内発信が1分10.5円、160kmまでが45秒10.5円、160km超が36秒10.5円で、1通話ごと10.5円が加算される。このほか、国際電話は米国本土の場合で1分9円で通話できる。
付加サービスは、キャッチホン(月額315円)やナンバー・ディスプレイ(月額420円)、迷惑電話おことわりサービス(月額735円)など5サービスを用意。NTT西日本では、付加サービスの料金が12月末まで無料になる期間限定割り引きを9月30日まで実施している。
初期費用は基本工事費が1,050円で、交換機等工事費が1,050円。ただし、フレッツ・光プレミアム ファミリータイプと同時工事の場合には、ひかり電話の基本工事は無料になる。このほか、加入電話からの同番移行時には工事費2,100円が、付加サービス利用時には交換機等工事費1,050円がそれぞれ必要になる。
NTT西日本では、フレッツ・光プレミアム ファミリータイプを対象にした戸建て住宅向けのひかり電話を、大阪府および政令指定都市(名古屋市、京都市、神戸市、広島市、北九州市、福岡市)の一部エリアで5月中旬よりサービス提供を開始し、以降も順次エリアを拡大する予定だという。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0502/050221.html
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( 村松健至 )
2005/02/21 16:33
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