日本放送協会(NHK)は、インターネットを利用した放送番組の配信や関連情報提供の充実を図る「平成17年度 放送番組補完インターネット利用計画」を公表した。同計画に要する費用として、7億4,000万円を見込むという。
平成17年度 放送番組補完インターネット利用計画は、放送番組の二次利用や番組関連情報をインターネット上で提供することにおける、対象分野や提供形式、規模を定めるもの。NHKではまた、インターネットで放送番組を配信する際の著作権処理に関しては、現在は統一的なルールがないため、十分に配慮しながら進めるとしている。
インターネット上で配信される具体的な番組分野は、ニュース・気象情報番組をはじめ、学校放送番組、語学番組、福祉情報番組、生活情報番組のテレビ放送映像やラジオ放送の音声で、スポーツ中継時の得点情報や地上デジタルデータ放送番組の提供も予定する。また、教育、福祉、医療、生活、気象の5分野に関しては、テレビやラジオ放送の内容を補完する関連情報も掲載していくという。
いずれのコンテンツも、各番組のホームページ上で提供を予定。掲載期間は、対象番組の放送終了から最長1週間で、ニュース番組については掲載から最長48時間程度の配信を予定する。このほか、NHKでは視覚障害者や携帯端末向けにも、ニュース情報などの提供するとしている。
なお、本計画の実施に際しては、NHKでは視聴者の意向や要望を随時調査を行なうという。また、調査結果を踏まえて、特集番組や年度後半の番組新設に際して、インターネット上での二次利用や関連情報を提供する番組を見直す場合もあるという。
関連情報
■URL
平成17年度 放送番組補完インターネット利用計画
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/netriyou/
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( 村松健至 )
2005/02/21 20:51
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