ネットスターは、第2回「職場でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。ネットスターから委託されたマクロミルが、1月21日と22日にWebサイト上で実施した。対象は20代~60代までの職場でノートPCを使用しているユーザーで、有効回答数は515件。
調査によると、職場で利用しているノートPCの約54.2%(複数回答)が私物の持ち込み
PCだ。職場で私物のノートPCを利用する理由は、スペックが低い、重いなど「職場のPCでは使いづらい」が47.7%。「職場で購入する予算がない」が28.3%、「購入申請がおりない」も20.1%と会社側の事情も目立った。ネットワークへの接続には30.5%(複数回答)が無線LANを利用。PHSや携帯電話の利用も18.6%に達し、ワイヤレス接続が約半数を占めている。
ノートPCを持ち込む際に利用申請書などをIT管理者に提出するなどの持ち込み規定を設けている会社は、従業員が100名以上300名未満の会社で47.5%、300名以上1,000名未満で44.8%、1,000名以上の会社で35.9%となった。100名未満の会社ではさらに減少し、30名以上100名未満では32.6%、30名未満では21.9%に止まっている。
出勤日のノートPCを「週に5日以上、自宅を含めた社外へ持ち出す」と回答したユーザーは39%。週に3~4日が13%、週に1~2日が19%で、1週間に1日以上持ち出す回答が7割を超えた。また、48%のユーザーが「毎週休日には社外に持ち出す」と回答している。
なお、「持ち出し」に関する規定については、「特に規定はない」と回答したユーザーが49%を占めた。一方、規定があると回答した中には、「決められたメンバーのみ持ち出せる」(15%)、「その都度持ち出し申請が必要」(12%)、「PCの持ち出しは全面的に禁止」(2%)など持ち出しに比較的厳格な規定もあるが、「一度申請すればいつでも持ち出せる」(12%)といった緩やかな運用規定も見られた。
また、多くのユーザーが職場で支給されているノートPCを「私用で利用する場合もある」(74%)と回答。社外で利用するサイトには、ニュースや天気予報、乗り換え案内など実用的なサイトの利用経験が80%を超える一方、Webメールや2ちゃんねる、オークションや通販サイトも60%を超えた。また、ブログの更新や転職サイトの利用も40%以上に達している。
職場でのインターネットアクセスポリシーが「定められている」との回答は2004年1月調査の38.6%から52.4%と増加。URLフィルタリングについては、「閲覧制限するカテゴリを明示」57.9%(複数回答)、「導入前に目的や内容をオープンにする」54.6%、「業務上必要なサイトがフィルタリングされてしまった場合、すぐに解除できること」50.9%などのルールであれば導入を受け入れられるという回答が多かった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.netstar-inc.com/press/press050302b.html
・ 私用によるWebメールや掲示板の利用率は48.0%~ネットスター調査(2004/07/01)
( 鷹木 創 )
2005/03/02 20:26
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