「私たちニッポン放送社員一同はフジサンケイグループに残るという現経営陣の意志に賛同し、ライブドアの経営参画に反対します」。ライブドアとの経営権をめぐる騒動の当事者であるニッポン放送が3日、社員の総意だとする声明文を発表した。
声明文は、リスナーやスポンサー、出演者、株主などに宛てるかたちで発表されたもので、同社が開局以来「リスナーのために」日々の業務に取り組んできたことを強調している。
しかしそれに対して、ライブドアの堀江貴文社長の発言について「『リスナーに対する愛情』が全く感じられません。ラジオというメディアの経営に参画するというよりは、その資本構造を利用したいだけ、としか私たちの目には映りません」と指摘。同社がライブドアの傘下に入った場合は、フジサンケイグループやスポンサー各社などから「関係の見直しを余儀なくされることも十分に予想されます」として、「今回の問題が司法の場で適正に判断されて私たちの考えに沿った決定が成され、この混乱が一刻も早く終息すること」を願っていると述べている。
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■URL
ニッポン放送の経営権に関するニッポン放送社員声明文
http://www.1242.com/info/seimei/
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( 永沢 茂 )
2005/03/04 01:13
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