警察庁は9日、1月に発生した「振り込め詐欺(恐喝)」事件の認知・検挙状況を公表した。振り込め詐欺は、いわゆる「オレオレ詐欺」や架空請求詐欺(恐喝)、誘拐を偽装した恐喝、融資保証金詐欺を総称したもの。
発表によると、1月における振り込め詐欺の認知件数は2,846件(うち既遂が1,963件)で、2004年12月の2,607件からわずかに増えた。検挙件数は148件。被害総額は25億5,572万円で、12月の32億1,564円から大幅に減っている。
このうち、架空の事実を口実として金品をだまし取る架空請求詐欺(恐喝)事件は、認知件数が830件(同432件)で、検挙件数は48件。被害総額は4億243万円となっている。請求の口実としては、「有料サイト利用料金名目」が482件でトップで、2位は「借金返済・債権回収名目」の274件となっている。なお、被害者の男女比は男性66%、女性34%。うち男性20代以下が全体の31%、30代が20%を占めるなど、若い男性の被害が目立つ。
また、いわゆるオレオレ詐欺事件の認知件数は1,149件(同682件)で、検挙件数は78件。被害総額は15億2,318万円に上る。詐欺の手口としては、「交通事故示談金名目」が560件で最も多く、以下は「サラ金等借金返済名目」が96件、「身代金目的誘拐等」が69件と続く。被害者の男女比としては、女性が80%と圧倒的に多かった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/hurikome17-1.pdf
警察庁
http://www.npa.go.jp/
・ 警察庁、振り込め詐欺の状況を公表~2004年の被害総額は約284億円(2005/01/31)
( 増田 覚 )
2005/03/09 14:27
- ページの先頭へ-
|