パイオニアは17日、「MapFan」などを開発している同社子会社のインクリメントPが住宅地図帳の著作権侵害などを理由にゼンリンから訴えられていた訴訟で、和解が成立したと発表した。
訴訟はゼンリンが2003年9月、同社の住宅地図帳に対する著作権侵害行為の差止と12億6,000万円の損害賠償を求めて東京地方裁判所に起こしていたもの。ゼンリンでは、インクリメントPの東北開発センターにおいてゼンリンの住宅地図帳を無断複製したり、ゼンリンのPC用地図ソフトを約200台のPCで不正に利用できるようにしていた事実が確認されたほか、インクリメントPの地図にゼンリンの地図と同じ間違いが多数あることも確認されたと指摘していた。
今回両社は、インクリメントPが住宅地図帳の無断複製を行なっていたことを認め、その損害賠償金として和解金を支払うことなどで合意した。また、和解成立時においてインクリメントPが作成している地図データベースについては、法律上の問題はないとの合意もなされた。
これによりパイオニアでは、同社およびインクリメントPの製品・サービスを安心して利用いただけることが明らかになったと説明している。
関連情報
■URL
インクリメントPに対する訴訟の和解成立について
http://www.pioneer.co.jp/oshirase/ipc/index2.html
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・ ゼンリン、地図の著作権侵害で「MapFan」のインクリメントPを提訴(2003/09/25)
( 永沢 茂 )
2005/03/17 20:24
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