ミラポイントジャパンは25日、米Mirapointと調査会社の米Radicatiグループとが行なったメールのセキュリティ対策に関する調査結果を公表した。スパムメールに埋め込まれたリンクをクリックしたことがあるという回答者は31%に達し、スパムメール内で宣伝された製品を実際に購入したという回答者は10%だった。
2社がインターネットユーザーを対象に行なった調査によれば、全体の31%がスパムメールに埋め込まれたリンク(配信解除リンクを除く)をクリックしたことがあると回答している。ミラポイントでは、「スパムメールに埋め込まれたリンクをクリックすることは、スパマーに“有効な”メールアドレスとして識別させることになり、スパム攻撃の反復を誘発する」と警告する。
また、“有効”と特定されたドメインを含む大量のメールアドレスをランダムに作成して送信する“ディレクトリハーベスト”攻撃やフィッシング詐欺にさらされることになると指摘。さらに深刻な事態としては、ウイルスをはじめとする悪意のあるコードに感染する可能性もあるという。
なお、スパムメール内の配信解除リンクをクリックしたことがあるという回答者は18%だった。この場合についても、スパマーが“有効な”メールアカウントを特定するために配信解除リンクを悪用することが多いため、配信解除リンクをクリックした後にスパムなどのセキュリティに対する攻撃にさらされる危険性が飛躍的に高まるという。
このほか、スパムで宣伝された製品を購入したことがあるという回答が10%あったという結果についてミラポイントは、スパムビジネスが有効な商売であるという風潮を助長しているとコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www.radicati.com/pubs/toc/Email%20Hygiene%20Survey%20Stats%20PR%20JB.pdf
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( 増田 覚 )
2005/03/25 15:21
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