NTTデータ三洋システムが運営する「SANNET」は31日、迷惑メール対策強化への取り組みとして、外部のSMTPサーバーへの接続を制限する「Outbound Port25 Blocking」を実施することを明らかにした。SANNETのすべての接続会員が制限対象となるが、固定IPアドレスサービスを利用しているユーザーは対象外となる。
Outbound Port25 Blockingでは、メールの送信に用いられるSMTPが使用するTCP 25番ポートをブロックし、ユーザーがSANNET以外のSMTPサーバーを直接利用できないようにするもの。現在流行している多くのウイルスでは、ウイルスに感染したPCが外部のSMTPサーバーと直接通信を行なってメールを大量に送信する。こうしたウイルスの活動を防ぐことが、今回の措置の狙いとなる。
Outbound Port25 Blockingの導入により、ユーザーにはSANNET以外のSMTPサーバーを使ってメールが送信できなくなるという問題が起こる。これについてSANNETでは、外部のメールサーバーがSMTP over SSLなどのTCP 25番ポート以外を利用した送信方式に対応していれば問題はないが、そうでない場合にはSANNETのSMTPサーバーを利用してほしいとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.sannet.ne.jp/news/20050331-1.html
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( 三柳英樹 )
2005/03/31 18:37
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