Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

アドビシステムズ、「Acrobat Elements 7.0」を個人向けに発売


 アドビシステムズは、PDF作成ソフトウェア「Adobe Acrobat 7.0 Elements 日本語版」の個人ユーザー向け販売を22日に開始する。Acrobat Elementsはこれまで、100ライセンス以上の企業向けライセンスとしてのみ提供されていた。パッケージ版とダウンロード版が発売され、各5,145円。Windows XP/2000に対応する。

 Acrobat Elements 7.0 日本語版は、印刷可能な文書ファイルのページイメージをそのままにPDFファイルに変換でするソフト。同社のPDF活用ソフトとしては、最上位版となるプロユーザー向け「Adobe Acrobat Professional」、一般ビジネスユーザー向け「Adobe Acrobat Standard」が提供されているが、Acrobat Elementsは個人で購入するビジネスユーザー、個人事業主、小規模事業者などが対象。

 Acrobat Elementsを導入することにより、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどOfficeアプリケーションにアドインされる作成ボタンからワンクリックでPDFファイルを作成できるほか、文書ファイルのアイコンを右クリックすることで、文書を開くことなくPDFを作成することも可能だ。このほか、Acrobat Elementsのアイコンに文書ファイルのアイコンをドラッグ&ドロップしてもPDFファイルを作成できる。


WordなどMicrosoft OfficeアプリケーションからワンクリックでPDFに変換できる 文書ファイルのアイコンを右クリックすることで文書を開くことなくPDFに変換できる

 セキュリティについては、128ビットで暗号化されたパスワードをPDFファイルに設定することで、閲覧・印刷・変更を制限できるほか、権限のない第三者による改ざんや盗み見を防止することが可能だ。このほか、文書内のテキストの読み上げ順序を指定するタグ機能、しおりやリンクの自動作成機能などを備える。

 アドビシステムズ インテリジェントドキュメント部部長の市川孝氏は、「法人全体の9割以上を占める従業員100人未満の法人は、これまでアプローチしきれていなかったマーケット。また、PDFを閲覧するだけという小規模事業者の比率が高いのだが、これは言い換えればAcrobat Elementsの潜在顧客層でもある。Acrobat Elements パッケージ版の投入により、PDFを作成する層を拡大し、上位モデルのAcrobat StandardやProfessionalを活用する層の獲得につなげることが狙い」とマーケティング戦略を明らかにした。


これまで提供していなかった100ライセンス未満の「Acrobat Elements」を市場に投入することで、リテール向けPDFソフトのラインナップが完備した 「Acrobat Elements」の投入により、PDFを作成する利用者が拡大するだけでなく、さらにPDFを活用したい利用者向けに「Acrobat Standard」「Acrobat Professional」を提供する考えだ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200504/20050406acrobat70el.html

関連記事
アドビ、起動時間を高速化した「Acrobat 7.0」シリーズの日本語版発表(2004/12/01)


( 増田 覚 )
2005/04/06 11:27

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.