米Microsoftは12日、WindowsのTCP/IPに関わる脆弱性「MS05-019」の修正プログラム(パッチ)を適用するとネットワークのパフォーマンスが低下する可能性があると発表した。Windows 2000 Professional Edition、Windows 2000 Advanced Server、Windows 2000 Serverで発生する。
Microsoftの技術情報「890345」によると、MS05-019のパッチを適用するとネットワークのスループットが4分の1程度に落ち込んでしまう場合があるという。Windows 2000 SP3では、受信するTCPウィンドウサイズが100Mbpsのネットワークにおいて64KBに設定されている。MS05-019のパッチを適用すると、この値が17,520バイトに設定されてしまうことが原因だ。
この問題を回避するには、レジストリに「TcpWindowSize」を追記するか、Windowsのソケットオプションを設定する「Setsockopt」で受信するウィンドウサイズを変更する必要がある。なお、レジストリを変更すると場合によってはPCが起動しなくなるなどの不具合が発生することもある。Microsoftでは、レジストリを修正することで問題が解決するかどうかは保証できないとし、修正前にはバックアップをとるよう呼びかけている。
関連情報
■URL
技術情報「890345」(英文)
http://support.microsoft.com/kb/890345/
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( 鷹木 創 )
2005/04/13 20:16
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