デンマークのSecuniaは19日、Webブラウザ「Netscape 7」に2つの脆弱性があると警告した。危険度は5段階中の3番目にあたる“Moderately critical”。
警告された脆弱性は、検索プラグインを通じたクロスサイトスクリプティングの脆弱性と、インストールオブジェクトのチェック不足により、任意のコードが実行されてしまう脆弱性の2つ。いずれも18日付でSecuniaが公開していたMozillaの脆弱性に含まれていた。
検索プラグインを通じたクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、悪質な検索プラグインで検索すると、表示されたページ内でJavaScriptが実行されてしまう可能性があるというもの。Cookieの情報を盗み取ったり、攻撃者によるサイトへの情報入力などが行なわれてしまう恐れがある。もう一方の脆弱性は、InstallTriggerやXPInstallなどJavaScriptに関連するオブジェクトが適切に検証されていないため、オブジェクトの入力時にエラーが発生し任意のコードが実行されてしまうという。
Secuniaではこれらの脆弱性を「Netscape 7.2」で確認。7.2以前のバージョンにも影響があるという。回避策としてJavaScriptを無効にし、信頼できない検索プラグインをインストールしないことを呼びかけている。
関連情報
■URL
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/14996/
■関連記事
・ 「Firefox 1.0.3」日本語版を含む各国語版が公開~脆弱性10件を修正(2005/04/18)
・ 「Netscape 7.2」リリース、ポップアップウインドウ抑止機能強化など(2004/08/18)
( 鷹木 創 )
2005/04/20 14:19
- ページの先頭へ-
|