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Ask.jp、7月にもブログ検索を実装へ〜Googleと並ぶ検索エンジンを目指す


 「一般的な消費者はYahoo! JAPANのほかに、もうひとつぐらいしか検索エンジンを利用しない。その選択肢がGoogleか、Ask.jpかという状況にもっていきたい」。アスクジーブスジャパンの塩川博孝代表取締役社長は10日、都内で開催したAsk.jpの事業方針説明会でこうコメントした。


“市場的影響シェア”を獲得し、GoogleかAsk.jpかを選択させる状況に

アスクジーブスジャパンの塩川社長
 Ask.jpのビジョンは「初心者からエキスパートまで、誰もが安心・信頼して利用できること」「質の高い情報をよりすばやく探せること」「情報の正確性、迅速性、信憑性の評価においてオーソリティと目される存在になること」だ。ミッションには「使う人に優しいインターネット検索を」を掲げ、「ヒューマンタッチではあるが、技術的には信頼の置ける検索エンジンを実現する」という。

 すでに国内市場は、Yahoo! JAPANやGoogleを初めとした検索サイト大手が激しくしのぎを削る状況だ。「Ask.jpはLater Comer。競合数社も毎週のように新サービスを発表するので、心揺れる日々をすごしてきた」と塩川氏は言う。だが、「基本的に、検索サービスはマラソンレース。よりよい技術とサービスを長期的に提供することで勝負できる」とし、「Ask.jpは、“詳しい検索ができるGoogle”や“普通の検索エンジンであるYahoo! JAPAN”とは異なるアプローチでシェアの獲得を目指す」と述べた。

 Ask.jpがターゲットとして狙う層は「デキる社員」と呼ばれるネットユーザー520万人。デキる社員とは、英語のChasm Breaker(「溝を壊すもの」の意)で「企業の業績を阻害する障壁を取り払い、成長を促す社員」だという。「ITオタクと言われるユーザーは260万人程度おり、主にGoogleの主要ターゲットになっている。しかし、ITオタクは技術的に優れていると言われるGoogleを使うこと自体が目的だ。一方、デキる社員は手段として検索エンジンを利用するために、優れたヒューマンインターフェイスが重要になるのではないか」と分析する。

 塩川氏は「クープマンの目標値」を引用し、「現時点のシェアは1%に満たないが、今後3年間を目処にできるだけ早く、市場で存在が認知される“市場的存在シェア”の6.8%を獲得する。中長期的には、市場に影響を及ぼすことができる“市場的影響シェア”の26.1%の獲得を目指す」とコメント。「現在、Yahoo! JAPANのシェアが50%程度、Googleが25%程度だ。一般的な消費者はYahoo! JAPANのほかに、もうひとつぐらいしか検索エンジンを利用しない。その選択肢がGoogleか、Ask.jpかという状況にもっていきたい」と決意を示した。


Ask.jpのポジション 主要ターゲットは「デキる社員」

2005年7月にBloglinesと機能を統合、RSSなどを利用したブログ検索機能の実装へ

第3四半期(7月〜9月)には、Bloglinesとの機能統合を行ない、Ask.jpにブログ検索機能を実装する
 「検索サイトで第2の選択肢」を目指すAsk.jpでは、2005年第1四半期(1月〜3月)には、イメージ検索や検索結果を保存できる「My Ask」といった基本サービスの拡充に努めてきた。第2四半期(4月〜6月)は検索エンジンの「Teoma」を強化し、キャッシュ容量やインデックス数、更新頻度を増加させるという。

 第3四半期(7月〜9月)には、米Ask Jeevesが2005年2月に買収したブログアグリゲータBloglinesとの機能統合を行ない、Ask.jpにブログ検索機能を実装する。詳細は明らかにされていないが、My AskとRSSを統合する仕組みだという。

 また、現在提供している機能も引き続き強化する。具体的にはMy Askなどの機能を拡充し、パーソナライゼーション機能を強化。さらに5月10日付でスマートアンサーの名称を「一発検索」に変更するなどサイトのリニューアルも実施した。このほか、13日からは女優の松下奈緒やミュージシャンの忌野清志郎が出演するテレビCMが放映されるという。

 中長期的には、エリアごとに店舗やトピックの検索が可能な「ローカルサーチ」、カテゴリごとの「ヴァーティカルサーチ」などを構想している。


13日からは松下奈緒や忌野清志郎が出演するテレビCMも Ask.jpのユーザーだという松下奈緒は「スマートアンサー(一発検索)が、とても賢くて便利」だとコメント

Bloglinesとの統合で数億件のブログ記事が検索可能に

左から、フレッチャー氏、米ジェラスリス氏、塩川氏、ランゾーン氏
 会場には、米Ask Jeevesのシニアバイスプレジデントを務めるジム・ランゾーン氏や、エグゼクティブバイスプレジデントのアポストロス・ジェラスリス氏、米Bloglinesのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャを務めるマーク・フレッチャー氏も駆けつけた。

 ランゾーン氏は、3月にAsk Jeevesが米IAC/InterActiveCorpに買収されたことについて「IAC傘下のサービスとAsk Jeevesが融合することで、よりよいサービスが提供できるようになる」とコメント。「IACによるAsk Jeevesの買収は、アスクジーブスジャパンにとっても良い影響を与えるだろう」と述べた。

 Ask Jeevesの検索エンジンであるTeomaを開発したジェラスリス氏は、「あの“2001年9月11日”に、米Teoma TechnologiesはAsk Jeevesに買収された。9.11を生き残った我々はさらにTeomaの開発を進めていかなければならないと感じた」とTeomaとAsk Jeevesの運命的な関係について言及。また、Ask.jpでの名称を「一発検索」に変更したスマートアンサーについて「今後は基本的な検索エンジンとの統合が進むので、もっと広い範囲がカバーできるようになる」とし、30%から40%程度のキーワードで一発検索機能が利用できるようになるとの見込みを示した。

 Bloglinesのフレッチャー氏は、Ask.jpにおけるブログ検索について「Bloglinesでは、ワールドクラスのブログ検索機能を構築しており、インデックスは8カ国語のサイトで毎月200万件づつ増加している。Teomaとの統合すれば、数億件のブログ記事がAsk.jpで検索できるようになる」とコメント。また、米国で提供している宅配便などの荷物の配送を知らせる「パッケージトラッキングサービス」や「天気予報」などに関しても「日本での開始を予定している」と語った。


関連情報

URL
  Ask.jp
  http://ask.jp/

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( 鷹木 創 )
2005/05/10 18:30

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