アイ・ティ・フロンティアは11日、日本IBMの開発したグリッド配信技術「IBM Peer-to-Group Media Broadcast(IBM P2G)」を活用した配信システムの実証実験を4月27日から行なっていると発表した。
実験では、2.4GHzのCeleronと512MBのメモリを搭載したWindows 2000 Serverのサーバー1台と、IBMのノートPC「ThinkPad」100台を利用し、アイ・ティ・フロンティア社内に400kbpsの動画を配信。経営メッセージのライブ配信やeラーニングによる研修システムなどに利用できるという。なお、実験に利用されるThinkPadには、主にX40シリーズが用いられている。
IBM P2Gは、ネットワークと配信サーバーを仮想化し、PCなどのクライアント側が強調して分担しながらパケットを送信するグリッド配信技術。日本IBMの東京基礎研究所で開発された。クライアントの性能に差がある場合もシステム全体で安定するように最適化するほか、配信パスを頻繁に動的に変化できることが特徴で、大規模な投資を行なわなくとも既存のサーバーやネットワークを利用した配信システムの構築が可能だという。
アイ・ティ・フロンティアと日本IBMでは、12日まで東京国際フォーラムで開催されている「グリッドワールド 2005」に出展し、IBM P2Gの企業内利用への取り組みについて報告する予定だ。
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技術の特徴
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IBM P2Gの利用例
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関連情報
■URL
アイ・ティ・フロンティアのニュースリリース
http://www.itfrontier.co.jp/corporate/29/888/000891.html
日本IBMのニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/press/20050511001.html
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( 鷹木 創 )
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