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脆弱性を攻撃するトロイの木馬型ウイルスが主流に~マカフィー調査


 マカフィーは10日、2005年4月度のウイルス検知状況を発表した。同社のユーザーである国内7,000社、PC120万台のウイルス情報をもとに、各ウイルスの検知数などをランキング形式でまとめたもの。

 検知企業数では、「Exploit-MhtRedir.gen」が347社で検知され、3月度に引き続き最多となった。ただし、Exploit-MhtRedir.genは3月度には1,032社で検知されており、他のウイルスも含めてウイルスの検知数は大幅に減少した。2位以降のランキングは「JS/Exploit-MhtRedir.gen」(278社)、「Exploit-ByteVerify」(238社)、「W32/Netsky.p@MM」(237社)などで、トップ10のうち7種が脆弱性を攻撃するトロイの木馬型ウイルスによって占められている。

 ウイルスを検知したマシン数のランキングでも1位は「Exploit-MhtRedir.gen」の572件で、こちらも3月の2,193件から大幅に減少している。2位は「JS/Exploit-MhtRedir.gen」の401件、3位は「W32/Netsky.p.eml!exe」の377件などで、同様にトップ10のうちトロイの木馬型ウイルスが7種を占める。

 マカフィーの加藤義宏技術統括部長は、「今月もExploit系(脆弱性攻撃型ウイルス)が上位を占めており、今や脅威の主流とも言える。検知結果は駆除を意味しているが、一方で脆弱点に関するパッチが完全に実施されていない顧客がまだ多いことを示している。また、危険度はまだ低いが、W32/Mytob.gen@MMというウイルスが多く検出されはじめており、新たな警戒が必要と思われる」とコメントしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.mcafeesecurity.com/japan/about/prelease/pr_05a.asp?pr=05/05/10-1

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( 三柳英樹 )
2005/05/11 15:00

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