ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は18日、2004年における世界各国のPCソフトの違法コピー率を発表した。日本は前年より1ポイント減の28%で、世界で8番目に低かった。ただし、損害額は17億8,700万ドル(約1,900億円)に達し、ワースト6位だった。
調査はIDCに委託して実施したもので、全世界の違法コピー率は35%、損害額は326億9,500万ドル(約3兆5,000億円)という結果になった。国別に見ると、違法コピー率が高かったのはベトナムの92%、ウクライナの91%、中国とジンバブエの90%、インドネシアとロシアの87%など。逆に低かったのは米国の21%、ニュージーランドの23%、オーストラリアの25%、スウェーデンの26%、イギリスとデンマークの27%と続く。損害額では、米国の66億4,500万ドル、中国の35億6,500万ドル、フランスの29億2,800万ドル、ドイツの22億8,600万ドル、イギリスの19億6,300万ドルの順。
今回の調査結果についてBSAの副会長兼アジア地域責任者であるJeffrey Hardee氏は、「アジア太平洋地域は今なおソフトウェア違法コピーとの闘いという課題に直面している。高違法コピー率上位3カ国が(IT市場成長率の高い)新興地域に属しており、これらの市場で違法コピー率が低下しなければ、アジア太平洋地域の経済はマイナスの影響を受けることになる」と述べている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.bsa.or.jp/press/2005/050518.htm
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( 永沢 茂 )
2005/05/18 17:54
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