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不正アクセス事件受け「今期予想は1カ月後に開示」〜カカクコム決算


 カカクコムは18日、2004年度(2004年4月1日〜2005年3月31日)の通期決算の発表会を開催。カカクコム単体の売上高は前年比70%増の21億3,300万円、経常利益は前年比70%増の8億700万円と順調な推移を見せたが、不正アクセスの影響で一時的なサイト閉鎖を余儀なくされたことで、発表会ではその影響についての質問が集中した。

 同社の中核となる価格比較サイト「価格.com」が不正アクセス被害に遭ったことで注目される今後の見通しについては、東京証券取引所から1カ月後に情報を開示する指導があったとして、2005年度の業績予想は発表されなかった。これについて、カカクコムの穐田誉輝代表取締役社長兼CEOは、「本当は今後の事業展開など前向きで威勢のいい話をしたいところ。こういった形になってしまって申し訳ありません」と謝罪した。


記者会見冒頭では今回の不正アクセス被害に対してカカクコム経営陣が謝罪した カカクコムの穐田誉輝代表取締役社長兼CEO

 2005年4月時点におけるサイトの利用状況としては、価格.comの月間総ページビューが2億9,000万(2004年4月時点で2億2,300万)、月間利用者数が640万人(同475万人)、登録商品数が約16万点(同8万5,000点)、参加事業者数が893(同636)と順調に増加。2005年1月に子会社化した旅行のクチコミサイト「フォートラベル」に関しては、月間ページビューが9,900万、月間利用者数が96万人と、やはり順調に伸びている。2004年10月に営業譲渡を受けた当日・高級ホテル限定予約サイト「ヨヤキュードットコム」は月間利用者数が6万3,000人。グループサイト全体の利用者属性としては、男女比が男性71%、女性29%。職業では主婦が前年の13.0%から18.5%へと拡大した。

 業務別の売上高を見てみると、出店者からの価格情報を掲載して登録料を受け取る集客サポート業務の売上高は、店舗数の増加や第4四半期に実施した料金体系の見直しなどにより前年比27%増の2億7,800万円を達成。同社サイトを経由した販売実績に応じて出店者から手数料を受け取る販売サポートの売上高は、第4四半期にPCおよび関連商材の販売が順調に推移したことで、前年比91%増の8億7,400万円に上った。広告業務の売上高では、ネット広告市場が好況たったほか、新規カテゴリの追加による広告取扱い枠の増加により、前期比173%の5億4,200万円と大幅に拡大した。


四半期別の業績推移 価格.comへのアクセス状況

サイトの利用者属性 四半期別の業務別売上構成の推移

出店者の販売機会損失に関する補償は検討

 今回の不正アクセスに関する状況については、穐田社長が「外部システムコンサルティング会社と一緒に、23日の復旧に向けて24時間体制で復旧作業を進めている。ウイルス感染などの被害状況の具体的な数値はまだ把握できていない」と現状を報告した。

 これまで約900件の問い合わせが寄せられており、そのうち7割はウイルスに関する対処方法、2割は復旧のめど、1割はメールアドレス流出の可能性などに関するものだという。また、警察による捜査状況としては、これまでの経緯を説明したほか、証拠となるアクセスログデータやサーバー機を提出したという。

 また、広告の出稿主やサイトへの出店者に対する対応についても触れ、サイト閉鎖期間の広告料および掲載料は全額返金することを明らかにした。出店者の販売機会損失に関する補償については、「出店者のみならず個人の客など各方面から補償してほしいという声が寄せられている。現在、被害状況を詳細に調査しており、その結果を踏まえて弊社からの対応を伝える」として、補償を検討していることを示した。


関連情報

URL
  平成17年3月期 個別財務諸表の概要(PDF)
  http://www.kakaku.com/info/ir20050517_1.pdf

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価格.comが一時閉鎖、不正アクセスでトロイの木馬を仕込まれる(2005/05/16)


( 増田 覚 )
2005/05/18 20:31

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