米Googleは18日、デスクトップ検索ソフトの企業版「Google Desktop Search for Enterprise」の無料ダウンロード提供を開始した。企業での使用に耐えるようセキュリティを強化し、設定の変更や管理を容易にしたほか、ビジネスでよく使われるファイルフォーマットに対応している。
Google Desktop Search for Enterpriseは、従来の「Google Desktop Search」と似ているが、「Google Search Appliance」や「Google mini」と完全に統合できるため、自分のPCのファイルや企業内イントラネット、インターネットまで一括検索が可能になる。
検索対象として今回初めて「IBM Lotus Notes」ファイル形式が含まれるようになった。Notesユーザーは全世界に1億2,000万近くおり、その需要に応えることになる。これまでのGoogle Desktop Searchと同じくOutlookのメールやOffice文書、オフラインのWeb履歴、インスタントメッセージのファイルなども検索対象とすることができる。場合によっては管理者が「インスタントメッセージの記録だけはインデックスしない」などと設定するなど柔軟な管理が可能だ。
さらにセキュリティに配慮し、インデックスは暗号化され、インデックスそのものに対する攻撃を防御する仕組みとなっている。また、「Microsoft Windows Group Policy」に対応しているため、中央集権的に利用者を管理できる。例えば個々の従業員にGoogle Desktop Search for Enterpriseのインストールを任せることもできるが、管理者が一括して従業員のPCにインストールすることも可能だ。ソフトウェアのアップデートを管理者が一括して管理することもできる。ポリシーの設定によって特定のドメインやファイル形式を検索できないよう設定することもできる。
Google Desktop Search for Enterprise自体は無料でダウンロードできるが、米Googleでは年額1万ドルからのプレミアムサポートサービスも行なうという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/pressrel/desktopsearch_for_enterprise.html
製品概要(英文)
http://desktop.google.com/enterprise/index.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/05/19 12:38
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