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公開されていた当時の「著作権契約書作成支援システム」のトップページ。左上にあるのが問題の画像
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必要事項の入力フォーム。各ページの左下にも問題の画像が使われている
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文化庁の著作権関連サイトで、Mac OS Xに標準搭載されているアプリケーション「テキストエディット」のアイコン画像を盗用していた疑いが持たれている。ブログなどで指摘されたことで発覚し、文化庁は26日朝、同サイトを閉鎖して事実関係の調査に乗り出した。
問題となっているのは、24日に公開されたばかりの「著作権契約書作成支援システム」というコーナー。講演会や演奏会、原稿執筆などを依頼するにあたって必要事項をフォームに入力することで、契約書の文面案を自動生成する機能を提供していた。
ところがこのコーナーのページデザインの一部として、テキストエディットのアイコンのものと思われる書類とペンをモチーフにした画像が各所に使われていた。文化庁著作権課によれば、今のところこれが知的財産権の侵害にあたるかどうかの判断は下していないが、「疑義があった時点でサイトを閉鎖した。事実関係の調査を進めている」という。とはいえ、指摘後すぐに同コーナーを閉鎖したことからもわかるように、同課でも画像がそっくりであることは認めている。
著作権契約書作成支援システムは、社団法人著作権情報センターを通じて業者に委託して制作されたものだという。テキストエディットのアイコン以外にも、ボタンなどにもMac OS XのGUIを意識したものと思われるデザインが見受けられた。
なお、この件についてアップルコンピュータからはコメントを得られなかった。ただし、Mac OS Xに含まれるテキストエディットのアイコン自体は2001年3月から使用しているもので、同社保有のものであることは間違いないとしている。また、同ソフトのアイコン画像の使用をライセンス提供するようなこともないという。
関連情報
■URL
文化庁
http://www.bunka.go.jp/
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( 永沢 茂 )
2005/05/26 18:09
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