文化庁が24日にWeb上で公開した「著作権契約書作成支援システム」において、Mac OS Xに標準搭載されているアプリケーション「テキストエディット」のアイコン画像の盗用が疑われていた件について同庁は26日、無断流用だったことを認め、アップルコンピュータに謝罪したことを明らかにした。
文化庁著作権課によると、システムの調査・開発を委託した社団法人著作権情報センターが事実関係を確認したところ、実際にサイトを製作した業者よりアイコン画像を流用したものであるとの報告を受けたという。この画像は試作段階でダミーとして使用していたもので、システム完成後に正式な画像に差し替える予定だったが、その作業を忘れて公開してしまったと説明している。
この結果を受けて著作権情報センターと文化庁著作権課の担当者らが26日午後、アップルコンピュータに謝罪し、「故意にやったのではなく、事故ということで了承も得られた」という。同課では、今回のトラブルがよりによって知的財産権を啓蒙するはずのサイト内で起こったことについて、「他の方々が作ったものを無断で使用してしまうことは本意ではない。今後、注意を徹底していく」とコメントしている。
なお、著作権契約書作成支援システムについては、具体的な日程は未定だが、本来の画像に差し替え、改めて問題がないかチェックした後、再公開する予定だ。
関連情報
■URL
文化庁
http://www.bunka.go.jp/
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・ 文化庁の著作権サイトが知的財産権侵害? Mac OS Xのアイコン画像盗用か(2005/05/26)
( 永沢 茂 )
2005/05/26 21:39
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