総務省は28日、KDDIの「0AB~J」番号を利用した個人向け固定電話サービス「メタルプラス電話」が、一部地域で119番の緊急通報が利用できない状態でサービス提供していたとして行政指導を行なった。
 
  メタルプラス電話は、KDDIの直収電話サービス「KDDIメタルプラス」向けに提供されているもの。KDDIによれば、119番が利用できない問題は5月18日からサービス提供を開始した静岡県浜松市の一部地域で発生していた。対象となった回線は818回線で、呼制御装置へのデータベース未入力が原因だとして、5月31日に同問題を解消した。なお、119番以外の緊急通報は問題なく利用できたという。
 
  「0AB~J」番号を利用した電話サービスは、「電気通信番号規則別表第二の5の項」で緊急通報が利用できることが指定要件と規定されており、利用できない状態でサービスを提供するのは「電気通信事業法第50条第1項」に違反する。このため総務省では、KDDIに対して文書による厳重注意を行なうなどの行政指導を実施した。
 
  なお、総務省ではNTT東日本の「0AB~J」番号を利用したIP電話サービス「ひかり電話」においても、110番、118番、119番の緊急通報が一部地域で利用できなかった問題を受けて、6月22日付けで同社に対して行政指導を行なっている。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース 
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050628_4.html
 
 
■関連記事 
・ 総務省、NTT東の「ひかり電話」で緊急通報できない問題で行政指導(2005/06/22) 
 
 
( 村松健至 )
 
2005/06/28 16:37
 
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