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HDDレコーダー利用者のCMスキップ率は約7割〜矢野経済研究所調査


 矢野経済研究所は29日、HDDレコーダーによるテレビ視聴変化をとりまとめた調査結果を公表した。HDDレコーダーではCMを全てスキップしているユーザーが69.2%に達しているという。

 調査は、3月24日から4月5日までインターネット上でアンケートを実施したもので、ビデオデッキの利用経験があるHDDレコーダー所有者708名が回答した。調査によると、HDDレコーダーにおけるCMスキップ率が「ほぼ毎回(9割以上)」と答えたユーザーは45.5%、「頻繁にする(7〜8割)」は23.6%で、日常的にCMスキップを利用するユーザーは約7割に上った。

 ビデオデッキを利用していた頃と比べた週当たりの視聴時間の増減については、録画時間が76.3%、再生時間が71.0%「増加した」と回答。リアルタイムによるテレビ視聴時間としては、63.5%が「変わらない」とする一方で、23.1%が「減少した」と答えている。この数値をもとに推計したところ、録画は3時間7分、再生は2時間29分の増加、リアルタイムのテレビ視聴は20分の減少に相当するという。

 なお、リアルタイムで視聴できるにもかかわらず、CMスキップや早見再生で効率的に視聴するために“あえて”録画する頻度としては、15.7%が「大幅に増えた」、29.9%が「多少は増えた」と回答。視聴番組の変化としては、「これまで時間帯の都合で見ないでいた番組を見るようになった」が48.0%で、「変化なし」(38.5%)を上回る結果となり、HDDレコーダーが視聴番組数の増加に寄与していると指摘する。

 また、再生する際に何かをしながらテレビを見るという“ながら視聴”は、78.4%が「ある」と回答したほか、ビデオデッキ時代と比べて、“とりあえず”録画する頻度が増加したユーザーは65.4%に上っていることもわかった。矢野経済研究所では、「キーワード録画のような、好みに応じて自動的に録画対象番組が選択されるような機能が普及すると、ますますテレビは受動的メディアとしての特性を強調する」と予想している。

 このほか、HDDレコーダーによるライフスタイルの変化としては、95人が「家族の会話が増えた」と答えるなど、一部の家庭では、HDDレコーダーが“お茶の間”の復活に貢献しているという。

 今回の調査結果について、テレビ広告出稿主6社にヒアリングしたところ、「リアルタイム視聴が微減であれば、テレビCM優位の方針に変更はない」とする意見が大半だったという。矢野経済研究所では、「リアルタイム視聴が減少していくとCMスキップは課題になると考えられるが、短期的にはテレビ広告に大きな影響を及ぼすものではない」と分析。さらに、「今後はテレビ番組や映画などで商品を露出させる宣伝手法(プロダクト・プレースメント)の重要性が増してくる」との見解を示している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.yano.co.jp/press/2005/050629.html

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( 増田 覚 )
2005/06/29 17:14

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