警視庁は6日、警視庁ハイテク犯罪総合対策センターおよび新宿署が6月22日に、不正アクセスにより14社から合計約52万件の個人情報を盗み取ったとして、中国籍の大学生(27歳)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕したと発表した。
調べによると、容疑者は3月15日から17日にかけて、都内の旅行会社が管理するサーバーに対して約19万回にわたり不正アクセスを行ない、同社会員の氏名、住所、会員ID、パスワードなどの個人情報を不正に入手。また、同様の手口で2005年1月から6月にかけて、14社から合計約52万件の個人情報を不正に入手した疑いが持たれている。
警視庁では被害にあった14社の名称については公表していないが、逮捕の容疑となった旅行会社は3月に同様の不正アクセスの被害に遭ったクラブツーリズムと見られる。このほか一部報道では、カカクコム、静岡新聞社、アデコなどに対する不正アクセスが、今回の容疑者による犯行の疑いが持たれているとしている。
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■URL
警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
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( 三柳英樹 )
2005/07/06 12:57
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