アップルコンピュータは13日、Mac OS X 10.4“Tiger”の最新版「Mac OS X 10.4.2 Update」を公開した。Mac OS Xのソフトウェア・アップデート機能経由または同社サイトからダウンロードできる。
10.4.2では、AirMacにおいてWPA-PSKのAES暗号化をサポートするほか、FinderやSafari、Mail、iCaht、iCal、アドレスブック、スティッキーズなどの不具合修正や機能改善が行なわれている。また、他社製アプリケーションやデバイスとの互換性も改善したという。
10.4.2には、2件のセキュリティ修正も含まれている。まず1つ目は、細工を施したパケットによりDoSを引き起こされる恐れがあるというもの。カーネルパニックが発生し、再起動が必要になる問題があったという。
2つ目は「Dashboard」の脆弱性だ。Mac OS X 10.4では、「ウィジェット」と呼ばれるアクセサリアプリケーションをDashboardに追加できるようになっており、アップルからは世界時計やカレンダー、計算機などのウィジェットが提供されている。また、ユーザーがウィジェットを追加インストールすることも可能だが、アップル製を表わす内部識別子を持つウィジェットをインストールできてしまう問題があったという。その結果、新規にインストールしたウィジェットがシステムウィジェットとして稼働したり、アップル製ウィジェットと衝突するウィジェットを使っていることがユーザーにわかりにくい問題があったとしている。10.4.2では、コンフリクトを起こすようなウィジェットをインストールしようとした際にアラートを出すよう修正した。
Dashboardに関しては、悪意のあるWebサイトから、警告メッセージを表示せずにSafari経由でウィジェットをダウンロードしてインストールされる恐れがあるという脆弱性もあったが、これについては5月に公開した「Mac OS X 10.4.1 Update」で修正済みだ。
アップルでは今回、サーバー版OSであるMac OS X Server 10.4の最新版「Mac OS X Server 10.4.2 Update」も同時に公開している。なお、クライアント版とサーバー版についてそれぞれ、10.4.1から10.4.2へアップデートできる「Delta」インストーラのほか、10.4または10.4.1を10.4.2にアップデートできる「Combo」インストーラの2種類を用意している。
関連情報
■URL
Mac OS X 10.4.2 Update(Delta)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/macosxupdate1042.html
Mac OS X 10.4.2 Update(Combo)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/macosxupdate1042combo.html
Mac OS X Server 10.4.2(Delta)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/macosxserver1042.html
Mac OS X Server 10.4.2(Combo)(英文)
http://www.apple.com/support/downloads/macosxserver1042combo.html
Mac OS X 10.4.2 Updateのセキュリティ修正点(英文)
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=301948
■関連記事
・ アップル、Mac OS X“Tiger”用アップデート「Mac OS X 10.4.1」公開(2005/05/17)
( 永沢 茂 )
2005/07/13 18:33
- ページの先頭へ-
|